心身ともに癒しを与えてくれるアロマテラピーは、近年ではとても身近で簡単に生活に取り入れやすい自然療法のひとつになっています。それでは香りは実際どのように、私たちの身体へ働きかけているのでしょうか?香りとはあらゆる有機化合物の集まりです。精油は、鼻(嗅細胞)・肺(呼吸器)・皮膚を経路として取り込まれます。私たちの身体の中でもとても原始的な器官と言われている鼻から入った香りは、鼻孔の奥にある、2000万〜1億個の匂いの分子を検知する神経細胞の集まり嗅粘膜の嗅細胞でキャッチされ、電気的信号を脳へダイレクトに発信します。呼吸器や皮膚から入った精油は、経皮吸収などで血中に入り全身を巡ります。精油はこの2つの経路で、心身に働きかけているのです。よい香りを嗅ぐことで鼻の受容体(レセプター)は鍛えられ、より複雑な香りがわかるようになります。レセプターが育つとそれを受容する脳も活性化されます。日々の癒し、脳のストレス解消に、このような視点からも毎日の暮らしにアロマテラピーをご活用ください。