まず初めに理解していただきたいことがあります。赤ちゃんや子どもの身体は「大人の小型版」ではなく「大人とは全く別もの」ということです。大人との比較でとらえずに、状態そのものをきちんと見てあげることが大切です。
子どもの皮膚はバリア機能が低いため、いくら見た目が元気でも弱いものなのです。そのため、自分の汗で肌がかぶれてしまい湿疹を起こしたり、汚れた爪で少し引っ掻いただけでとびひに感染したり、大人なら滅多に起きない皮膚トラブルが頻発し長引いてしまいます。
子どものケアで一番大切なことは、まず第一に、汗や汚れが付着したらこまめに落とすこと。ただし、ゴシゴシこするのは禁物です。そして第二に、乾燥に注意すること。清潔にした後はしっかり保湿し、皮膚の防御力を高く保つようにしましょう。皮脂の分泌量が増える第二次性徴期は、こまめに洗顔をしてニキビを予防しましょう。中学生頃からは、大人と同じトータルスキンケアで大丈夫です。